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Author:エゴイスト
青森市で活動する劇団エゴイストの代表高橋康子と、時々その仲間たちが綴るよもやま話。


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募集について、等

少し前にサイトを少し手直ししました。
気づけば12~3年に渡って書き直していなかった「募集」の欄を現状に即した形に。
あと、他劇団の受け入れが活動のメインといってもいいここ数年なので、そこがわかりやすくなるように
「活動について」というコンテンツも。

数年に一度、くらいの頻度で、「見学希望」「参加したい」等のメールを頂くことがあります。
稽古場に実際に来てくださる方は連絡くださったうちの半数以下、そこから公演までたどり着く方は数人、活動を継続していただける方がひとり出れば御の字、という状況です(他の劇団さんではもっとたくさんいるとは思いますが)。

意外と多いパターンは、こちらから返事を出しても返答が返ってこない方。
添付ファイルで
「自己アピール」
とつけられたことがありますが、
「申し訳ありません。存じ上げない方からの添付ファイルは開かないようにしているので、メール本文に書いて再度送っていただけますか」
と返信したら、もうその後は何もご連絡がない。
こちらは決して拒絶しているわけではないのに、そう受けとられてしまうのかなあ?
あとは
「サイト見ていいなと思いました。よろしくお願いします」
的な方。
サイトを見ていただいたのはありがたいのですが、できればまず最初に、本番を見ていただいて、その上で活動してみたいかどうかを考えていただきたいです。
役者志望の方は、稽古に一二度出席しさえすれば
「これで私は舞台女優!!」
と思ってしまう感じの方も意外といらっしゃいますね。
一番多いのが、
「劇団活動というものをしてみたい。スタッフのお手伝いをしてみたい。」
という方。
作業していただくことは、あるといえばあります。
できればご自分で仕事を作り出していただくかただとありがたいんですけど、そうでない方には劇団が
「その人のために負担の少ない作業を作り出してやっていただく」
というのは、やろうと思えばできます。
ただし、非常に地味で単調な作業が多いことも事実です。
エゴイストらしい地味作業といえば、衣装などへのスパンコールつけ/外しでしょうか。
外すのはまだしも、つける時の糸調子とか、一個一個の間隔をあけるとかあけないとか、布飾りを作るときの色の調子をどうするかとか、そういうのは、やっぱり、エゴイストの舞台をまず見ていただいて、好きになって頂いてからじゃないと難しいと思うし、まだ見たことがない方でも、今後継続して一緒にやってみたい、と思ってくださる方でないと、現状では難しいかなと思っています。

劇団活動は、みんなが忙しい中予定をあわせて集まって稽古して、家に持ち帰って作業して、地味で単調な作業を役者もスタッフも繰り返して、何ヶ月もかかってやっと一つの舞台を作り上げます。
そのとっかかりとして、まずはメールのやり取りを問題なくできる方。
自分の想定した答えが返ってきたわけでなくても、ちゃんとそこに反応して新しい答えなり返事なりを考えて連絡をくださる方。
そこをクリアしていかないと、共同作業は難しいのではないかなあと康子としては思います。

私は、エゴイストを大きな劇団にしたいなんてまったく思ったことがないし、演劇をやりたい、という人がいたらどんどん自分達でやっていってほしい、と思うたちなので、こめぷろや終身雇用など、年下世代が自分たちの集団を立ち上げたのはとても喜ばしいことだと思うし、続いていってくれれば良いなあ、と思っています。

一緒に活動してくれる方、求めてないわけではないですよ。
まあ、ご縁があれば、自然な形で、あせらずに、と思っています。
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百花の宴

気づけば一ヶ月近くも経ってしまいましたが、無事に東京に行ってまいりました。
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はじめての浅草、雷門。活気がすごくてお祭りみたいでした。また今度ゆっくり行きたいなー。

今回の旅の目的は、
昨年6月に亡くなってしまった速瀬れいさんの追悼ティーセレモニー「百花の宴」に出演させていただくこと。
人形作家であり、女優、モデルとしても活躍中の由良瓏砂さんにお声がけしていただきました。
ろぅささんとは速瀬さんが主催していた文芸誌「Ripple」などを通じて知り合いました。
現在は、神秘幻想的演劇ユニット「MONT★SUCHT」(モントザハト)主宰として、精力的に活動を展開されており、速瀬さんの作品の舞台化にも取り組んでくださっています。

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右側が由良瓏砂さん、左側が相手役の神崎悠雅さん。とても絵になるおふたり‥。
こちらは速瀬れいさん作の「百花の宴」が終わり、カーテンコールをするところ。
このほかに瓏砂さんがソロで「蛍硝子」(エゴイストでも何度か上演しています)の朗読を。
そして高橋康子は「のちの雛」を演じさせていただきました。

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当日の舞台セットはこんなかんじ‥。
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真夜中の朽ちた秘密の実験室。
屋根裏の散歩者がのぞき見たものは一体どんな夢だったのでしょうか。
とても大掛かりで、凝っていて、素晴らしい設営でした。

会場は東京、浅草橋の「パラボリカ・ビス」というギャラリーです。
「夜想」といういつもとても素敵な特集を組まれている本があるのですが、そこの編集局でもあり、お店でもあり、耽美で美しいものやちょっと不思議なものの展覧会や表現ライブなどをする場所で、この3月は、速瀬さんともとても親交の深かった漫画家、長田ノオト先生の個展を一ヶ月まるまる開催、そして週末ごとにいろいろなイベントを開催し、総監督の瓏砂さんと「MONT★SUCHT」の皆さんは本当に大活躍。大変だったと思いますが素晴らしい個展、イベントでした。おつかれさまでした。

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百花の宴では、速瀬さんと古くからの顔なじみで、東京・神田にかつてあった伝説のギャラリー、「デルタ・ミラージュ」で喫茶を担当されていたティーブレンダーの熊崎俊太郎さんが素晴らしい紅茶の数々をご披露してくださいました。熊崎さんは紅茶の世界では「紅茶王子」「紅茶の貴公子」と呼ばれて、ますますご活躍の場を広げられているそうです。

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速瀬さんの肖像にティーソーダで献杯。(熊崎さんの写真をお借りしちゃいました)
速瀬さんのこの美しい写真は遺影でもあったそうです。
ちなみにこちらのいでたちは結婚式‥ではなくて、ミュージカル「エリザベート」より、鏡の間から登場する皇后シシィの様子です。このミュージカルのなかでもひときわ美しく豪華な衣装で、
「私の人生は私だけのもの」
と、ハプスブルグ家に嫁いで皇后となっても、決して王家おとなしい人形にはなろうとせず自分の誇りを貫いたエリザベートが大変に美しい名場面です。

要するにコスプレですよコスプレ!!
もう、ほんっとにお茶目さんなんだから!!


速瀬さんからは歌舞伎や宝塚や、ほんとうにいろいろなことを教えていただきました。
速瀬さんの知識量や思いやり、優しさ優雅さというものには私はあと50年程度では到底追いつけないとは思いますが、おしえてくださったことや預けてくださったことを、今後ゆっくり勉強していけたらと思っています。

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神崎さん撮影。紅茶のハイライト「蛍硝子」。
朗読会のラストに披露された「蛍硝子」。
速瀬さんが生きているうちに最後に出版されたのがこの作品となりました(発表自体は1992年ごろです)。
それにちなんで熊崎さんが特別に作ってくれたのがこちら。
ルネ・ラリクのオパルセントグラスの仄青い儚さ妖しさが、見事に表現されていました。
そして、とても薫り高いやさしい味がしました。

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どくんご界隈からはまほちゃんとりーさんが来てくれましたよー!!

速瀬さんが亡くなってしまったということをまだまだご存知ない方々もたくさんいらっしゃる様子で、終演後に「えっ、追悼会?」というツイートをされている方もいらっしゃいました。
また、今回のセレモニーを通して、はじめて速瀬作品にふれた、という方もたくさんいらっしゃったと思います。
速瀬さんの肉体なり存在なりがこちらにあるのかあちらにあるのか、ということはひとまずおいておいて、
こちらに遺されたものができることは速瀬さんの作品をつなげていくことだと思いますので、
私も微力ながら、今後とも今までどおり、速瀬さんの作品を皆さんに紹介していければなあと思っております。
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